コロナ・インフル・デング熱…国産ワクチン開発へ、8種を対象に支援

今日の新着記事将来の感染症流行に備えた国産ワクチンの開発について、厚生労働省は6日、コロナウイルス感染症やデング熱など8種類の感染症を支援対象とすることを決めた。日本医療研究開発機構(AMED)内にこの春に新設された国産ワクチン開発の司令塔組織「SCARDA(スカーダ)」が支援する。2022年07月06日配信 朝日新聞デジタル

感染症危機対応医薬品等(MCM: Medical Countermeasures)とは

感染症危機対応医薬品等(MCM: Medical Countermeasures)とは公衆衛生危機管理において、救命、流行の抑制、社会活動の維持等、危機への医療的な対抗手段となる重要性の高い医薬品や医療機器などの事です。

わかりやす言うと、今回の新型コロナウイルスなど未知のウイルスの大流行などの時に使用できるワクチンや治療薬のことになります。

現時点で、そのようなワクチンや治療薬があるが、平時には使用しないものは、有事に備えて事前に備蓄することになります。

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また、現時点で有効なワクチンや治療薬がないものについては研究して開発することになります。

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平時には備蓄して、有事にはそれを速やかに使用します。

重点感染症とは

このような感染症危機対応医薬品が必要となるであろう感染症を重点感染症としています。

実際にはそれをさらにいくつかのグループに分けています。

その中でグループXは全く未知の病原体で、社会的に影響の大きいパンデミックを引き起こす病原体とされています。

その次がグループAで、これらの病原体も社会的に影響の強いパンデミックを起こす危険性があります。

しかし、このグループの病原体は未知のものではなく、これまでにも流行を起こしてきたものが変化したもとの考えられています。

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グループXからグループDまで段階的に病原体および感染症を区別しています。

重点感染症の暫定リスト

重点感染症の暫定リストとしてグループAに属する病原体が決められています。

社会的インパクトが甚大だが予見困難な感染症としてインフルエンザウイルス、コロナウイルス、エンテロウイルスなどがあります。

また、エボラウイルスなどウイルス性出血熱をきたす感染症や、パラミクソウイルスなど重症脳炎をきたす感染症を来す感染症が含まれています。

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そして、根絶された感染症として天然痘ウイルスが含まれています。

ここがポイント国は社会的に影響の大きなパンデミックを引き起こす可能性のある感染症を重点感染症に分類してワクチンや薬の開発を支援することになりました。

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