今日の新着記事 子宮頸（けい）がんの原因となるヒトパピローマウイルス（HPV）の感染を防ぐHPVワクチンについて、12～13歳のときに接種した世代は、接種していない世代と比べて、子宮頸がんになるリスクが87%低かったとする研究結果を、英国の研究チームがまとめた。英医学誌ランセットに3日、掲載された。2021年11月08日 配信 朝日新聞デジタル
お母さん
ヒトパピローマウイルスはどんな感染症を起こしますか？
性的接触による性感染症や出産時の母子感染を起こします。
前崎 先生
ヒトパピローマウイルスはパピローマウイルス属のDNAウイルスです。
性的接触による性感染症や出産時の母子感染を起こします。
また、子宮頸がんや肛門がんなどのがんや尖圭コンジローマの原因にもなります。
お母さん
ヒトパピローマウイルスワクチンはどんなワクチンですか？
子宮頸がんの原因として頻度の高いウイスルの不活化ワクチンです。
前崎 先生
子宮頸がんの原因として頻度の高い頻度の高いウイルスの不活化ワクチンです。
わが国では2価ワクチンと4価ワクチンの2種類を使うことができます。
海外では9価のワクチンも使用されています。
お母さん
ヒトパピローマウイルスワクチンの接種対象者はだれになりますか？
小学校6年生から高校1年生相当の女子になります。
前崎 先生
日本では2013年から定期接種として小学校6年生から高校1年生相当の女子に公費助成が始まりました。
しかし、接種後に慢性疼痛や運動障害が報告され、2ケ月後のは積極的勧奨が中止されました。
そのため、2002年以降に生まれた女子の接種率は!%未満と低い状態となっています。
ここがポイントヒトパピローマウイルスワクチンは子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスの感染を防ぐワクチンとして、小学校6年生から高校1年生までの女子に接種されるワクチンです。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症