ガーナでマールブルグ病か WHO、陽性者2人死亡

今日の新着記事世界保健機関(WHO)は7日、ガーナ中南部アシャンティ州でマールブルグ病の陽性者が2人確認されたと発表した。2人ともに下痢や発熱、嘔吐などの症状があり、陽性判明後に死亡したという。2022年07月08日配信 共同通信社

マールブルグ病とは

最初のマールブルグ病は

最初のマールブルグ病は1967年8月西ドイツ(当時)のマールブルグとフランクフルト、およびユーゴスラビアのベオグラードで発生しました。

最初の患者は研究の目的でアフリカのウガンダから輸入されたミドリザルの解剖を行っていた研究員に発生しました。

ミドリザル:アフリカのサバンナでよく見られるサル。グリベットモンキー・ミドリザルといった別名をもち、黒地の顔に額、頬の白毛が特徴。体全体はオリーブ色。日中はサバンナ、それ以外は川辺や森林で過ごします。

その後、患者の治療に携わった医療従事者へ感染していきました。

研究者は25人に感染し、7人が死亡し、医療従事者は6人が感染しましたが、死亡者はありませんでした。

この病気は最初に発見された地名からマールブルグ病と命名されました。

現在のマールブルグ病は

最初の事例以降はミドリザルが感染源となった事例は確認されていません。

現在はアフリカのケニア、ジンバブエ、コンゴ民主共和国などで発生し、いずれも1〜2名で死者が出ていますが、エボラ出血熱のような大規模な流行はありません。

今日の新着記事西アフリカのギニアでエボラ出血熱に似たマールブルグ病の感染者が確認された。世界保健機関(WHO)が9日に明らかにした。西アフリ【続く】

最初の事例以外は、アフリカの赤道直下の国々で発生しています。

自然界の宿主は不明であり、どのような経路で最初のヒトへ感染するかについても謎のままです。

マールブルグ病の症状や治療法は

潜伏期間は3〜10日と考えられています。

症状としては最初に突発性の発熱が認められます。

その後で、激しい嘔吐がみられ、数日して今度は下痢が認められます。

その後で、体幹や臀部などに赤い発疹が見られます。

現時点で、有効な薬やワクチンはありません。

日本では1類感染症に指定されており、特殊な設備を有した第1種感染症指定医療機関でのみ入院ができます。

今日の新着記事オランダのブラインス医療相は24日、同国の医師2人が西アフリカ・シエラレオネで医療行為中にラッサ熱に感染、うち1人が23日に死【続く】
1類感染症

  • エボラ出血熱
  • クリミア・コンゴ出血熱
  • 痘そう
  • 南米出血熱
  • ペスト
  • マールブルグ病
  • ラッサ熱
ここがポイントマールブルグ病はエボラ出血熱に似たウイルス感染症で、アフリカの中央部の国々で患者が発生します。日本では1類感染症に指定されており、特殊な設備を有した第1種感染症指定医療機関でのみ入院ができます。

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