海外旅行の下痢、薬に注意 耐性菌持ち込みの恐れ

今日の新着記事薬が効かない薬剤耐性菌を海外旅行先から国内に持ち込まないで―。耐性菌の監視や市民への啓発に取り組んでいる国立国際医療研究センターのチームが、旅行が増える夏に当たり、海外で下痢などの体調不良を起こした際の対応に注意を呼び掛けている。2019年08月08日配信共同通信社

耐性菌とはどんな菌ですか?

本来、その菌に効くはずの薬が効かなくなった菌です。

抗生物質は菌を殺すお薬です。

その抗生物質が効かなくなった菌を耐性菌と呼びます。

感染症の治療に抗生物質を必要以上に使ったり、長い間使ったときに耐性菌はできます。

また、一部の耐性菌は遺伝子を隣の菌に移して広がっていきます。

なぜ、耐性菌が増えると困るのですか?

これまで、抗生物質で治せて感染症が治らなくなってしまいます。

耐性菌が増えると、これまで抗生物質で治っていた感染症が治らなくなります。

感染症が治らなくなると、お年寄りや重い病気をもっている人では重症になったり、時には死亡することにもなります。

また、その菌に効くはずのお薬が効かなくなると、使えるお薬が限られてしまいます。

もし、その限られたお薬で副作用がでたときには、全くお薬が使えなくなります。

なぜ、外国で耐性菌が多いのですか?

一部の国では、抗生物質が簡単に薬局で買えるので、不必要な抗生物質が使われているからです。

東南アジアなどの一部の国では抗生物質が「マツモトキヨシ」のようなお店でも手軽に買えます。

そのため、本来は抗生物質が不必要な時でも、安易に抗生物質を飲んでいます。

そのことによって、人の体の中にいる菌が耐性菌になってしまいます。

例えば、人の体の中にたくさんいる大腸菌まで抗生物質が効かない菌になってしまいます。

さらに、その耐性菌がお手洗いの環境や、などを介して広がっています。

外国から耐性菌をもってこないためにはどうすればいいですか?

外国では安易に抗生物質を飲まないで、日本に帰ってからもしばらくはいつも以上に手洗いをしてください。

外国に行っても安易に抗生物質を飲まないでください

そのような耐性菌の多い外国にしばらくいると、体の中の菌も耐性菌になってしまいます。

日本に帰ってからも、お手洗いや食事の前後にはいつも以上に手洗いをしっかりしてください。

日本でしばらく生活すれば、体の中の耐性菌もいなくなってしまいます。

ここがポイント

外国では安易に抗生物質を飲まないで、帰国してからはしっかり手洗い。

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