新生児4人が死亡 伊の病院で病原菌に感染

今日の新着記事イタリア北部ベネト州の知事は2日、同州ベロナの民間病院で新生児4人が院内感染で死亡した報道が事実だと認めた。新生児集中治療室内の水道が髄膜炎を引き起こすシトロバクターコセリ菌に汚染されており、病院職員が手洗いやミルクを作る際などにこの水道を使用していた。約100人の新生児が感染し、4人が死亡、9人に脳障害が残った。2020年09月04日配信 共同通信社

お母さん
お母さん
シトロバクター コセリはどんな菌ですか?
腸内細菌科細菌の1種です。
前崎 先生
前崎 先生

シトロバクター コセリは大腸菌などと同じ腸内細菌科細菌の1種です。

シトロバクター属と呼ばれる菌の仲間で、最も多いのはシトロバクター フレンディと呼ばれる菌です。

多くは人の腸の中で生息している菌です。

お母さん
お母さん
シトロバクター コセリはどんな感染症を起こしますか?
赤ちゃんの髄膜炎を起こしやすい菌です。
前崎 先生
前崎 先生

シトロバクター コセリは小さな赤ちゃんの髄膜炎を起こす菌です。

特に未熟児や新生児などが病院の中で感染することが多いとされています。

赤ちゃんの便の中にいるシトロバクター コセリがお医者さんや看護師さんの手に付いて他の赤ちゃんに感染していきます。

お母さん
お母さん
赤ちゃんの髄膜炎はほかにどんな菌でおきますか?
肺炎球菌やインフルエンザ菌が多い原因菌です。
前崎 先生
前崎 先生

赤ちゃんの髄膜炎は肺炎球菌やインフルエンザ菌が原因となることが多いと言われています。

これらの菌は最近では抗生物質が効かない耐性菌が増えてきて問題となっています。

ただし、今ではいずれの菌もワクチンで防ぐことができますので、今後は急激に患者さんは少なくなると思います。

ここがポイントシトロバクター コセリは赤ちゃんの髄膜炎の原因として、時に病院内で集団発生することがあります。

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