今日の新着記事厚生労働省は24日、新型コロナウイルス感染症の治療に使う抗体カクテル療法について、外来患者に対しても投与を認める方針を固めた。療養中の自宅から来院して治療を受け、その後は帰宅してもらう。ただし自宅での使用は引き続き対象外とする。2021年08月25日配信 共同通信社
お母さん
抗体カクテル療法とはどんな治療ですか?
2種類の抗体を点滴して重症化を防ぐ治療です。
前崎 先生
抗体カクテル療法とは「カシリビマブ」と「イムデビマブ」という2種類の抗体を点滴する治療法です。
新型コロナウイルスに感染して早期に投与すると重症化を防ぐ効果があります。
感染して時間が経っていたり、すでに重症化している患者さんには効果はありません。
お母さん
抗体カクテル療法はどのようにして行われるのですか?
これまでは入院しているか、ホテルなどの療養している患者さんに限って使われました。
前崎 先生
抗体カクテル療法はこれまでは入院しているか、ホテルなどの療養施設にいる患者さんに限って使われてきました。
しかし、現時点では酸素が必要な中等症以上の患者さんが多く入院しているため、軽症の患者さんが入院できなくなっています。
そのため、厚生労働省は外来でも抗体カクテル療法ができるようにしました。
お母さん
外来ではどのようにして抗体カクテル療法をするのですか?
患者さんに病院の外来にきてもらってそこで点滴します。
前崎 先生
抗体カクテル療法は約20分程度の点滴で治療が行えます。
患者さんには病院の外来に来てもらって、そこで抗体カクテル療法の点滴をして家に帰ってもらいます。
このような治療を行うことで、自宅療養中の患者さんが重症化することを防ぐことができます。
ここがポイント抗体カクテル療法は2種類の抗体を点滴することによって新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐ効果があります。外来でこの抗体カクテル療法をすることによって自宅療養中の患者さんが重症化することを防ぐことができます。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症