弁当で70人が食中毒 長崎県の調理施設でノロウイルス

今日の新着記事長崎県は21日、川棚町の「川棚給食センター」が佐世保市の施設に配達した弁当を食べた人たちに食中毒が発生したと発表した。16日夕~17日朝にかけ、5~67歳の計70人に嘔吐(おうと)や下痢などの症状が出た。ノロウイルスが検出され、県は14~16日の弁当のいずれかの食材が原因とみている。70人は快方に向かっているという。同センターは22日までの営業停止処分を受けた。2020年12月22日配信 朝日新聞デジタル

お母さん
お母さん
ノロウイルスはどんなウイルスですか?
感染性胃腸炎の原因となるウイルスです。
前崎 先生
前崎 先生

ウイルス性下痢症または、ウイルス性胃腸炎と呼ばれ、嘔吐や下痢を主な症状とします。

原因となるウイルスには、ロタウイルス、ノロウイルス、サポウイルス、アデノウイルス、アストロウイルスなどがあります。

ノロウイルスの潜伏期間は24~48時間で、急激に始まる嘔吐に続いて下痢と発熱が起こります。

下痢は水みたいな下痢で、血が混じることはありません。発熱も38℃未満のことが多く、高い熱は出ません。

健康な成人では症状は1~3日間は続きますが、重症となることはまずありません。

お母さん
お母さん
ノロウイルスはどのようにして感染するのですか?
糞口感染として、汚染した糞便に触った手から感染します。
前崎 先生
前崎 先生

ノロウイルスを含む糞便に触った手から口の中にウイルスが入って感染します。

実際にはノロウイルスがトイレのドアノブや、タオルなどを汚染し、それを触ることによって、人の手にウイルスがくっつき、その手で食べのもなどを食べることによって、口から体の中に入ってきます。

お母さん
お母さん
ノロウイルスはなぜ集団感染するのですか?
感染力が強くて、消毒も難しいからです。
前崎 先生
前崎 先生

ノロウイルスは10個程度の少ないウイルスでも感染します。

また、吐物や環境の消毒には次亜塩素酸という特別な消毒液が必要となります。

このような消毒液を使っても完全にウイルスをなくしてしますことは大変難しいので、ノロウイルスの感染を防ぐためには、お手洗いに行った後や食事の前には石鹸を使って十分な手洗いをすることが大切です。

ここがポイントノロウイルスはアルコール消毒が効かないことがあり、次亜塩素酸を使った消毒が重要です。こまめな手洗いと環境の消毒が感染対策として大切です。

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