今日の新着記事2021年の食中毒発生件数は717件で、直近20年で最も少なかったことが30日、厚生労働省のまとめで分かった。新型コロナウイルス対策による衛生管理の向上や、飲食店の営業時間短縮などが影響したとみられる。一方で店舗からの持ち帰りや、配達された料理が原因で食中毒が起きる例もあり、同省は注意を呼び掛けている。2022年3月30日配信共同通信社
サラリーマン
食中毒はどのようにして発生するのですか?
汚染された水や食べ物を飲んだり、食べたりすることによって発生します。
前崎 先生
食中毒はウイルスや細菌で汚染された水や食べ物を飲んだり、食べたりして発生します。
同じ水や食べ物を食べて多くの人が感染する集団感染を起こします。
細菌によるものは夏場に多く、ノロウイルスによるものはは冬場に多く発生します。
サラリーマン
食中毒を防ぐにはどうすれば良いのですか。?
食物の保存に気を付けたり、加熱したりします。
前崎 先生
食物の保存に注意して、細菌などが増殖しないように適切な温度で管理します。
また、生食を避けて、十分に加熱すれば食中毒を防ぐことができます。
また、調理の際の手洗いや、食べるときの手洗いなども食中毒を防ぐためには大切です。
サラリーマン
コロナの流行でなぜ食中毒が減ったのですか?
手洗いの励行などの行動と、外食の機会が減ったことが原因と思われます。
前崎 先生
新型コロナウイルスの感染対策として、手洗いを励行したことが原因の一つと思います。
それに加えて、外食の機会が減ったことも一つの要因と思います。
さらに、大人数での飲食の機会が減ったことも食中毒の集団発生が少なかった原因と考えます。
ここがポイント新型コロナウイルスが流行してから食中毒の発生が減少しました。原因としては感染対策としての手洗いの励行とともに、外食の機会が減ったことも一つの原因と思われます。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症