これからの季節、注意が必要です食中毒
食中毒を防ぐにはこんなことに気を付けましょう
これから食中毒が多くなる季節になります。
食中毒を防ぐにはどんなことに気を付ければいいのでしょうか。
実は、食中毒を防ぐために、生産者の方々もいろんな注意を払っています。
農家の方や、畜産の方、あるいは漁業の方々も細心の注意を払っています。
では、これらの食べ物を食べる私たちはどのような注意をすれば良いのでしょうか。
それは、食品の管理と料理にあります。
まず、原則として買ってきた食べ物はなるべく新鮮なうちに食べましょう。
保存の時間が長くなれば、なるほど菌は増殖してしまいます。
もし、保存する時には適切な温度で保存してください。冷蔵庫を使う場合も温度の管理をきちんとすることが大切です。
それから、料理をする時には、食材と料理器具は十分に洗ってから使ってください。
食材を水で洗うことは当然ですが、包丁やまな板、お皿なども十分に洗浄してから使いましょう。
その上で、生で食べることはできるだけ控えて、十分に加熱してから食べるようにしましょう。
ただし、黄色ブドウ球菌の毒素のように加熱しても、食中毒を起こすものもありますから、加熱すればすべて安心とは限りません。
最後に、食事の前後には十分な手洗いをして、清潔な環境で食事をとりましょう。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症