スペイン国民抗体5%のみ 6万人検査、集団免疫なし

今日の新着記事スペイン保健省などは13日、全国で4月下旬から約6万人が参加して行った新型コロナウイルスの感染歴を調べる抗体検査で、陽性の割合は約5%だったとの暫定結果を発表した。2020年5月14日配信 共同通信社
サラリーマン
サラリーマン
抗体検査はどんな意味があるのですか?

新型コロナウイルスに感染したどうかの確認ができます。
前崎 先生
前崎 先生

一般的にヒトはなんらかのウイルスに感染するとそれに対する抗体を作ります。

抗体にはIgMとIgGの2種類があり、IgGを検査することによって、これまでに感染したどうかが判定できます。

今回も新型コロナウイルスに対するIgGを検査することによって、どれだけのヒトが感染したか推定することができます。

サラリーマン
サラリーマン
抗体があるヒトは新型コロナウイルスにこれからは感染しないのですか?
この抗体が一生感染を防ぐ力があるかどうかは不明です。
前崎 先生
前崎 先生

新型コロナウイルスに対する抗体があるヒトは過去に感染した証拠にはなります。

しかし、抗体を持っているヒトが今後、感染しないかどうかは現時点では不明です。

例えば、麻しんウイルスに対する抗体は終生感染を防ぐ力を持っていますが、新型コロナウイルスに対する抗体が同じかどうかは現時点ではわかりません。

サラリーマン
サラリーマン
集団免疫とはどんなことですか?
ある一定の比率でヒトが免疫を持ってしまえば、感染対策が不要になるという考え方です。
前崎 先生
前崎 先生

ある一定の割合でヒトが抗体を持っていれば、すでに多くのヒトが感染したことになります。

そうなれば、これ以上たくさんのヒトが感染することはないだろうと考えられます。

そのため、外出の自粛や経済活動の制限などの感染対策を緩和できると考えることができると思われます。

ここがポイント新型コロナウイルスが蔓延した地域でも抗体が陽性のヒトの割合はそう高くないため、今後も感染が続くと考えられます。

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