今日の新着記事ハンセン病への差別に苦しむ元患者家族への補償を定めた法律に基づき、政府が韓国の家族9人に補償金の支給を決めたことが19日、関係者への取材で分かった。既に日本と台湾の家族は最高180万円の補償金を受給しているが、ハンセン病家族の弁護団によると、韓国の家族への支給決定は初めて。弁護団は26日、東京都内とオンラインで報告集会を開く。2022年04月20日配信 共同通信社
サラリーマン
ハンセン病はどんな感染症ですか?
らい菌による細菌感染症です。
前崎 先生
ハンセン病はらい菌による細菌感染症です。
らい菌は結核菌と同様に抗酸菌の仲間で、1873年にノルウェーの医師ハンセンによって発見された。
主に末梢神経に感染し、ハンセン病が原因で死に至ることはほとんどありません。
サラリーマン
ハンセン病は日本でもみられますか?
現在の日本ではハンセン病はほぼ見られません。
前崎 先生
1950年代には日本でも年間2000人以上の患者さんが認められました。
しかし、その後患者数は激減して、現在では年間数人程度です。
世界中では、途上国を中心に年間20万人以上の患者が発生しています。
サラリーマン
過去にハンセン病はどんあ問題がありましたか?
患者さんに対していわれのない差別や偏見がありました。
前崎 先生
ハンセン病の患者さんは過去にいわれのない差別や偏見を受けてきました。
そのため、社会から隔絶された地域で生活することが余儀なくされていました。
その後、差別や偏見をなくす法律が制定されましたが、ハンセン病は社会との関係を抜きして考えることはできません。
ここがポイントハンセン病はらい菌による細菌感染症です。ハンセン病の患者さんは過去にいわれのない差別や偏見を受けてきました。ハンセン病は社会との関係を抜きして考えることはできません。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症