今日の新着記事米国の在マイアミ日本総領事館は12日、フロリダ州保健省がオーランドで狂犬病警戒警報を出したとして、在留邦人や旅行者に「たびレジ」を通じ注意喚起した。周辺地域で捕獲された野良猫からウイルスが検出されたほか、ディズニーワールドの従業員2人が狂犬病に感染した猫に引っかかれ、病院で診察を受けたという。2019年07月12日(金)配信共同通信
狂犬病はどんな感染症ですか？
狂犬病ウイルスの感染症で死亡率の高い、恐ろしい病気です。
狂犬病は狂犬病ウイルスによる感染症です。
犬のほかにも猫、サル、キツネ、コウモリなどの動物からも感染する可能性があります。
このような動物から咬まれたり、ひっかかれたりして感染します。
日本でも狂犬病は発生するのですか？
日本では狂犬病になることはありません。
1950年に狂犬病予防法ができてから、日本での狂犬病は激減しました。
1954年を最後に日本での狂犬病の発生はありません。
だた、外国で犬に咬まれて感染してから、日本で発病する患者さんがまれにあります。
狂犬病が発生している外国で、もし犬に咬まれたらどうすればいいのですか？
ワクチンや免疫グロブリンを直ちに接種してください。
狂犬病は何もしなければほぼ100%が死亡するたいへん怖い病気です。
狂犬病の発生がある外国で犬に咬まれた場合は、まず傷口をしっかり洗ってください。
そして直ちに現地の病院を受診して、ワクチンを接種してください。
感染の危険性が高いときは。免疫グロブリンを注射します。
どちらも咬まれたらすぐに治療することが大切です。
すぐに病院に行ってください。
ここがポイント外国で犬に咬まれたら、傷を洗ってすぐ病院に
こんなに近くなりました。
毎回、ハルくんとシューくんのことですみません。 こんなに近くにいることができるようになりました。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症