米国、エボラ警戒強化 ウガンダからの入国者

今日の新着記事米国政府は6日、エボラ出血熱への警戒を強化し、同感染症が拡大しているウガンダに過去21日以内に渡航歴がある入国者を対象に検査を行うと発表した。ケネディ、ダレス、ニューアーク、オヘア、アトランタの各国際空港で実施する。他の空港への入国者は航空会社が、検査を実施する空港に振り向ける。2022年10月11日配信 共同通信社

2014年のエボラ熱のアウトブレイク

2014年に西アフリカの諸国でエボラ熱のアウトブレイクが発生しました。

  • 2013年12月にギニアのゲケドゥで最初の患者が発生
  • 2014年3月23日にギニア保健省は世界保健機関(WHO)に対してエボラ熱のアウトブレイクを公式に報告
  • 2014年5月以降は感染者の国境を越えた移動により隣国のリベリア、シエラレオネにおいて急速に患者数が増加
  • 2014年8月8日WHOは国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)であることを宣言

その後、患者が航空機で移動して、アメリカでも感染事例が発生しました。

  • 9月30日 テキサス州ダラスの病院にリベリアから渡米した第1例目エボラ熱の確定診断
  • 10月10日 第1例目の症例の治療を行った看護師(第2例目の確定診断)
  • 10月14日 第1例目の症例の治療を行った看護師(第3例目の確定診断)
  • 10月23日 ギニアで医療活動をして、帰国したニューヨーク在住の医師(第4例目の確定診断)

このようにアメリカでは4例のエボラ熱の患者が発生しました。

このことから今回のウガンダでのエボラ熱発生に関して、米国では警戒がされています。

エボラ熱はどんな病気か

エボラ熱はエボラウイルスによるウイルス感染症です。

今日の新着記事 世界保健機関(WHO)は1日、コンゴ(旧ザイール)北西部に位置する赤道州の州都ムバンダカでエボラ出血熱が流行していると宣言し【続く】

通常は7~10日の潜伏期間の後に、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛で発症します。

その後、嘔吐、下痢、胸部痛、出血(吐血、下血)などの症状がでますが、症状から診断することは困難です。

また、ワクチンや治療薬も現時点ではありません。

今日の新着記事世界保健機関(WHO)は17日、コンゴ(旧ザイール)東部で流行が続くエボラ出血熱について、専門家による緊急委員会を開き、「国際【続く】

感染は接触感染で感染した患者の唾液、便、涙などの体液や、皮膚に直接触れることによって感染します。

さらに、死亡した患者の皮膚に直接触れることによって感染することもあります。

消毒には80℃の熱水に10分以上浸すか、アルコールでも消毒することができます。

ここがポイントアメリカでは2014年の西アフリカのエボラ熱のアウトブレイク時に国内で患者が発生したことを受けて、今回のウガンダでのエボラ熱の患者発生に警戒を強めています。

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