入院者10年ぶり高水準 米の季節性インフル

今日の新着記事米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は5日、国内の季節性インフルエンザによる入院者数が10年ぶりの高水準となったことを明らかにした。今年10月1日から11月26日までの人口10万人当たりの入院者は16.6人。過去10年間では、同じ時期の1週間当たりの入院者数は10万人当たり0.1~2人だったという。2022年12月07日 配信 共同通信社

過去2年間の日本のインフルエンザは激減していました。

過去2年間の日本におけるインフルエンザの流行状況を振り返ってみます。

インフルエンザが流行の時期になりました。正しい知識で対応しましょう そもそもインフルエンザがはどんな病気? 少し、仕事で忙しかったので感染症【続く】

国立感染症研究所から11月25日に公表された資料をもとに解説します。

インフルエンザの流行状況は感染症発生動向調査として、全国約5,000のインフルエンザ定点医療機関(小児科約3,000, 内科約2,000)から毎週, インフルエンザ患者数が報告さています。

その指標として1週間の定点医療機関当たりの患者数が1.00を超えると流行が始まったと考えられています。

2021/2022年のシーズンでは定点当たり0.038人/週が最大で、流行は起こらなかったと考えられます。

国立感染症研究所から公表されているデータでは、2020年と2021年の2年間では、1週間の定点医療機関からの報告数が1.00を超えた週はなく、インフルエンザの流行は起こらなかったと考えられます。

また、全国の医療機関を受診した累計患者数は、2021/2022年のシーズンは約0.3万人と考えられ、コロナ以前の2年前の728.9万人を大きく下回りました。

また、入院患者数も44人で、2年前の278人から大きく減少しています。

さらに子どもで重症化しやすいインフルエンザ脳症の報告数も僅かに1例ででした。

2022/2023年のインフルエンザの流行状況はどうなるか

では、2022年の年末から来年の2023年の年明けのインフルエンザ:の流行状況はどうなるのでしょうか。

今日の新着記事今冬に想定される季節性インフルエンザと新型コロナウイルスとの同時流行に向け、厚生労働省が、発熱患者にまずはコロナの抗原定性検査【続く】

これから先は予測になりますが、直近の状況を見てみます。

厚生労働省から公表されている貯金の定点当たりの1週間の報告数を見てみると11月21日からの週では0.11となっています。

Microsoft-Word-1★プレス47週表紙(HP)

都道府県によって若干のばらつきがあり、京都府や大阪府などの関西地方と沖縄県で報告数が増えていますが、東京都などの首都圏ではまだ少ない状況です。

これは流行の始まりである1.00にはまだ及びませんが、昨年の同じ週の報告数が0.01であり、約10倍になっています。

さらに10月24日の週から毎週少しずつではありますが、増加してきています。

また、学校における学級閉鎖や学年閉鎖数が少しずつ増えてきていることも心配の一つです。

新型コロナウイルス感染症が流行した過去2年間はインフルエンザの流行は全くなかったと言ってもいいと思います。

しかし、今年の年末の感染状況を見ると明らかにこの2年間とは違った様子に見えます。

新型コロナウイルス感染症の第8波もいまだ収束しない状況でのインフルエンザの流行には注意が必要です。

米国の状況からもその懸念がさらに強く感じられます。

ここがポイント新型コロナウイルス感染症が流行した過去2年間はインフルエンザの流行は全くと言っていいほどありませんでした。しかし、今年の年末のインフルエンザの感染状況を見ると今年は流行する懸念があります。

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