今日の新着記事西アフリカのギニアでエボラ出血熱に似たマールブルグ病の感染者が確認された。世界保健機関(WHO)が9日に明らかにした。西アフリカでは初めて。感染者は死亡したという。同国での検査後、隣国セネガルで再検査を行い、感染が分かった。2021年8月11日配信共同通信社
お母さん
マールブルグ病はどんな感染症ですか?
ウイルス性出血熱の一つです。
前崎 先生
マールブルグ病はエボラウイルスと同じ仲間のマールブルグウイルスによる感染症です。
1967年にドイツのマールブルグ地方で患者が初めて発見されました。
最初の事例は感染したサルと接触したことから発病してと考えられています。
お母さん
世界のどこでマールブルグ病は発生していますか?
主にアフリカの中部の国々で発生しています。
前崎 先生
マールブルグ病は、主にジンバブエ、ケニア、コンゴ共和国などアフリカ中部の国々で発生しています。
感染源はアカゲザルやミドリザルなどのサルと考えられています。
今回は初めて西アフリカのギニアでマールブルグ病が発生しました。
お母さん
日本でもこれまでにマールブルグ病の発生はありますか?
日本ではまだ発生はありません。
前崎 先生
日本ではいまだにマールブルグ病の発生はありません。
日本ではマールブルグ病は感染症法で1類感染症に指定されています。
そのため、日本でマールブルグ病が発生した際には直ちに報告しなければなりません。
ここがポイントこれまで、アフリカの中部の国々で患者の発生が報告されていたマールブルグ病が、初めて西アフリカのギニアで発生しました。マールブルグ病はいまだ日本での報告はありませんが、感染症法で1類感染症に指定されいる感染症です。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症