今日の新着記事米疾病対策センター(CDC)は25日、西部コロラド州で3人が高病原性鳥インフルエンザ(H5)に感染したと発表した。鶏が感染した養鶏場の労働者。いずれも軽症で、抗ウイルス薬の投与を受けた。米国で今年確認された感染者は養鶏場で計9人となり、乳牛の感染が確認された酪農場の4人と合わせ、計13人となった。2024年07月26日配信 共同通信社
鳥インフルエンザの主な亜型とその特徴
インフルエンザウイルスの亜型は、ウイルス表面の2種類のタンパク質であるヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)の組み合わせに基づいて分類されます。
2ヘマグルチニン(HA)は18種類(H1からH18)、ノイラミニダーゼ(NA)は11種類(N1からN11)があります。
インフルエンザウイルスは、これらのHAとNAの組み合わせによって亜型として分類されます。
鳥インフルエンザウイルスには多くの亜型がありますが、その中でも特に注目される主な亜型は以下の通りです。
- H5N1 1997年に香港で初めて人間への感染が報告されました。2003年以降、WHOによると数百件の感染が報告されており、死亡率は約60%とされています。主にアジア、中東、アフリカの一部地域で報告されています。
- H7N9 2013年に中国で初めて人間への感染が確認されました。数千件の感染が報告されており、死亡率は約39%とされています。主に中国で発生していますが、まれに他の国でも報告があります。
- H10N3 2021年に中国で初めて人間への感染が確認されました。現在までに報告されたヒトの感染は非常に少数です。
米国における鳥インフルエンザのヒトへの感染状況
CDC(DVM360)
2024 年の時点で、米国では鳥インフルエンザ (H5N1) がヒトに感染した症例が数件確認されています。最近の報告では、合計9人の人への感染が確認されました。
これらの症例は主に、感染した家禽や乳牛と接触した農場の労働者の間で発生しました。
コロラド州では、産卵施設の従業員の間で新たに5人の感染者が報告された。これらの個人は感染した家禽の殺処分に関与しており、軽度の症状を示しています。