今日の新着記事ホンジュラスでは、2019年初からのデング熱による死者が177人となった。地元メディアが12月29日に報じた。19年初来の感染者は11万5000人以上で、うち2万人以上が重症患者だという。保健当局者は「過去最大の流行だ」と述べた。
2020年01月06日配信 共同通信社
2020年01月06日配信 共同通信社
お母さん
デング熱はどんな感染症ですか?
デングウイルスによるウイルス感染症です。
前崎 先生
デング熱はデングウイルスによるウイルス感染症です。
デングウイルスはヒトが蚊に咬まれることによって感染します。
主に熱帯から亜熱帯の国々で多い感染症です。
お母さん
デング熱はどんな症状がでますか?
蚊に咬まれた後に高い熱がでたり、発疹がでたりします。
前崎 先生
蚊に咬まれてデングウイルスに感染するとまず高い熱がでます。
その後、全身に赤い発疹がでたり、眼が赤くなったりします。
血液検査をすると、血小板が減ったり、肝臓が悪くなったりします。
お母さん
日本でもデング熱の患者さんはいますか?
多くは海外で感染しますが、ときどき日本でもたくさんの患者さんが発生することがあります。
前崎 先生
日本で発症するデング熱の患者さんの多くは海外で感染したヒトです。
しかし、ときどき日本でもデング熱をもっている蚊に多くのヒトが咬まれて集団発生することがあります。
デング熱は特別なお薬はありませんが、多くの患者さんでは解熱薬などの対症治療で回復します。
ここがポイント日本のデング熱の患者さんの多くは海外で感染してヒトですが、ときどき集団発生することがあります。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症