今日の新着記事カメルーンの産油地帯バカシ半島イダバトでコレラが流行し、過去2カ月間に25人が死亡した。地元保健当局が24日に明らかにした。感染した325人が治療中。保健当局が救護チームを現場に派遣し、事態は収束しつつあるとしている。2019年12月25日共同通信社
お母さん
コレラはどんな感染症ですか?
コレラ菌による細菌感染症です。
前崎 先生
コレラ毒素と呼ばれるものを作ることができるコレラ菌による感染症です。
日本でも1年間に数十人のコレラの患者さんがいます。
主に7割の患者さんが海外旅行など外国で感染しています。
お母さん
コレラはどんな症状がでますか?
多くは下痢と吐き気がでます。
前崎 先生
コレラの患者さんは軽い人から重症の人までさまざまです。
水のような下痢があったり、吐き気があって嘔吐したりします。
熱や、お腹が痛くなったすることは少なく、典型的な患者さんでは米のとぎ汁様の下痢と呼ばれる白っぽい下痢が1日に何回もあります。
お母さん
コレラは治療することができますか?
下痢をするので、点滴をして、抗生物質を使います。
前崎 先生
コレラの患者さんは大量の下痢をするので、脱水になってしまいます。
その治療には点滴をして水分や栄養分を補います。
そして、コレラ菌に効く抗生物質を点滴します。
適切な治療を行えば死亡することはありません。
ここがポイント典型的なコレラの患者さんでは米のとぎ汁様の下痢がでます。水分を補給して、抗生物質で治療します。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症