中東呼吸器症候群(MERS) はどんな感染症ですか?
MERSコロナウイルスによるウイルス感染症です。
中東呼吸器症候群(MERS)はMERSコロナウイルスによるウイルス感染症です。
MERSコロナウイルスはヒトコブラクダにいます。
ヒトコブラクダの多い、中東の国々で患者が発生します。
中でもサウジアラビアの患者数が世界で最大となっています。
中東呼吸器症候群(MERS) はどんな症状がでますか?
熱がでて、咳や痰などの症状がでます。
中東呼吸器症候群(MERS)は熱がでて、咳や痰など呼吸器の症状がでます。
レントゲンを撮ると肺炎を認めることがあります。
重症になると呼吸ができなくなり、死亡することもあります。
中東呼吸器症候群(MERS) のお薬はありますか?
ウイルスを殺すお薬はありません。
中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに有効な薬はありません。
熱を下げたり、痰や咳を少なくするなど対症的な薬を飲みます。
ひどくなると、人工呼吸器などでの治療が必要となります。
感染を防ぐための特殊な設備の病院に入院することになります。
日本でも 中東呼吸器症候群(MERS) の患者さんはいますか?
日本ではまだ患者さんはいません。
中東呼吸器症候群(MERS)の患者さんは日本ではまだ発生していません。
ただし、2015年にはお隣の韓国で大流行しました。
今後は中東の国々から日本に帰ってきた人から発生する可能性もあります。
万全の準備が必要です。
中東呼吸器症候群(MERS)はヒトコブラクダから感染します。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症