今日の新着記事人や野生動物の血を吸うマダニが媒介する感染症の脅威が増している。命に関わる病気もあり、最近も未知のウイルスが見つかった。野生動物の生息域拡大や、外来種の都市への進出によって、さらにリスクが高まる可能性が指摘されている。2022年05月26日朝日新聞社
サラリーマン
マダニからどのようにして感染するのですか?
マダニに咬まれることでウイルスが感染します。
前崎 先生
マダニからの感染はマダニに咬まれることでウイルスなどが感染します。
ウイルスのほかにもリケッチアと呼ばれる病原微生物が感染することもあります。
マダニに咬まれると刺し口と呼ばれる傷跡が残ります。
サラリーマン
感染するとどんな症状がでますか。?
多くは高い熱がでたり、皮疹がでたりします。
前崎 先生
マダニに咬まれてウイルスなどが感染すると多くは高い熱がでます。
その後で、全身に赤い発疹がでます。
重症になると多くの臓器で異常が出てきます。
サラリーマン
有効なお薬はありますか?
リケッチアには有効なお薬があります。
前崎 先生
マダニに咬まれてリケッチアが感染した場合は有効な抗生物質があります。
しかし、ウイルスが感染した場合は有効なお薬はありません。
マダニに咬まれないようにすることが最も重要です。
ここがポイントこれからの季節は半袖や半ズボンで屋外で活動することが多くなります。その場合はマダニに咬まれないように注意してください。マダニ咬まれてウイルスやリケッチアが感染して病気を引き起こします。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症