インフルエンザはウイルスを含んだ咳やくしゃみから感染します。
インフルエンザウイルスは口や鼻から体の中に入ってきます。
他にもウイルスの付いたものを触った手から感染することもあります。
インフルエンザウイルスに感染すると約48時間後に症状が出てきます。
突然の高熱が特徴的で、時には40℃くらいになることもあります。
その他には、体が怠くなったり、節々が痛くなったりします。
その後で喉の痛みや咳など風邪に似た症状が出てきます。
インフルエンザは一般的には12月下旬から流行が始まり、2月中旬にピークとなり、3月下旬には流行は終わります。
最初にA型のインフルエンザが流行して、後になってB型のインフルエンザが流行することが普通です。
患者さんの数は年によって違いはありますが、流行する時期は毎年だいたい同じです。
インフルエンザの予防接種は流行が始まる2~3週間前までに済ませてください。
予防接種をしてもすぐには効果がでませんから、流行が始まってからでは、せっかっく予防接種をしてもインフルエンザになることがあります。
あまり早くから予防接種をすると逆に3月には効果が切れて、インフルエンザになることがあります。
例年ですと10月下旬から11月下旬までに予防接種を済ませてください。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症