今日の新着記事中央社会保険医療協議会(中医協、厚生労働相の諮問機関)は4日、新型コロナウイルス感染症の国内初の治療薬として特例承認された抗ウイルス薬「レムデシビル」の保険適用を承認した。新型コロナは指定感染症のため、保険適用後もこれまでと同様に、治療費の患者負担は生じない。2021年08月04日配信 共同通信社
お母さん
レミデシビルはどんなお薬ですか?
現時点で新型コロナウイルスの抗ウイルス薬として唯一のものです。
前崎 先生
レミデシビルは現時点で、新型コロナウイルスに対する唯一の抗ウイルス薬です。
もともとはエボラウイルスに対する薬として開発されてきました。
エボラウイルスと同じ仲間の新型コロナウイルスに対しても有効であることが確認されました。
お母さん
どんな患者さんレミデシビルを使うのですか?
中等症以上の患者さんに使います。
前崎 先生
レミデシビルは肺炎の症状があったり、レントゲンで肺炎の影がある中等症以上の患者さんに使います。
点滴静注で投与するお薬なので、入院患者さんに使います。
最低でも5日間は点滴して、重症の患者さんでは10日間点滴することになります。
お母さん
レミデシビルが保険適用になるとどう変わるのですか?
どこの病院でもレミデシビルを使うことができます。
前崎 先生
レミデシビルは全世界の新型コロナウイルスの患者さんに使われているため、足りなくなる心配がありました。
そのため、これまでは事前に使用することがある病院に登録して、使用が限られていました。
しかし、今回保険適用となることで、事前に登録していなくてもどこの病院でも使うことができるようになりました。
ここがポイントレミデシビルは現時点で新型コロナウイルスに対する唯一の抗ウイルス薬です。今回保険適用になることによって、どこの病院でも新型コロナウイルスの患者さんの治療に使えるようになります。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症