子に肺炎「RSウイルス」急増 大阪では10年で最多

今日の新着記事乳幼児に重い肺炎を引き起こし、命にかかわることもある「RSウイルス」が流行している。大阪では5月末、定点医療機関あたりの報告数がこの10年で最多を記録した。昨年は流行が見られなかったが、今年は大阪や九州などで春先から報告が急増している。2021年06月07日配信 朝日新聞デジタル

お母さん
お母さん
RSウイルスとはどんなウイルスですか?
呼吸器感染症を起こすRNAウイルスです。
前崎 先生
前崎 先生

RSウイルスは呼吸器感染症を起こす1本鎖RNAウイルスです。

わが国では冬に毎年ほぼ同程度の流行が起こります。

生後1年までの半数以上が、2歳までにほぼ100%の子どもが感染するとされ、そのうちの30~40%の子どもが発症し、1~3%が入院する重症の肺炎を起こします。

お母さん
お母さん
RSウイルスに感染するとどんな症状がでますか?
咳や呼吸困難など肺炎の症状がでます。
前崎 先生
前崎 先生

RSウイルスに感染すると4~5日間の潜伏期間を経て、咳や鼻水などの感冒様症状がでます。

その後、細気管支炎を起こすと、息が荒くなったり、ゼイゼイを伴う呼吸が見られます。

特に、生後1ケ月未満の新生児に感染すると、急に息が止まってリする無呼吸が見られることもあります。

お母さん
お母さん
RSウイルスはワクチンで防ぐことはできますか?
ワクチンはありませんが、重症化を防ぐお薬があります。
前崎 先生
前崎 先生

RSウイルスの感染を防ぐワクチンは現時点ではありません。

また、RSウイルスそのものを殺してしまうようなお薬も現時点ではありません。

ただし、重症化を防ぐ抗体を使ったお薬があり、未熟児や慢性の肺の病気、先天性の心臓の病気がある赤ちゃんにはそれによって重症化することを防ぐことができます。

ここがポイントRSウイルスは毎年、冬に流行するウイルスです。乳幼児の肺に病気を起こし、肺炎や気管支炎の原因となります。ワクチンや治療薬はありませんが、重症化を防ぐ抗体が有効とされています。

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