今日の新着記事国立感染症研究所は15日、昨年のデング熱患者は461人で、1999年の集計開始以来、最多となったと発表した。大きな流行があった東南アジアで原因ウイルスに感染し、日本に入国してから急な発熱などの症状が現れた例が多いとみられる。国内で感染者の血を吸った蚊に刺され、発症した人も3人いた。2020年01月16日配信 共同通信社
お母さん
デング熱はどんな感染症ですか?
デングウイルスによるウイルス感染症です。
前崎 先生
デング熱はデングウイルスによるウイルス感染症です。
デングウイルスをもっている蚊に刺されることによって感染します。
蚊はデングウイルスが血液の中にいる人を刺して、蚊の中に入り込みます。
お母さん
デング熱は世界のどこで多い病気ですか?
熱帯や亜熱帯に多い病気です。
前崎 先生
デングウイルスを感染させる蚊が生息する熱帯から亜熱帯地方に多い病気です。
日本でもデングウイルスを感染させる蚊はいますが、デング熱の人は多くないので流行しません。
日本では蚊が飛んでいる夏から秋の季節に患者さんが発生します。
お母さん
デング熱には薬やワクチンはありますか?
現時点では有効な薬やワクチンはありません。
前崎 先生
デングウイルスに有効な薬やワクチンは現時点ではありません。
しかし、多くの患者さんは自然に回復し、日本では死亡することはとても珍しいことです。
デング熱にならないためには蚊に刺されないようにすることが大切です。
ここがポイントデング熱は熱帯から亜熱帯地域の国々で蚊に刺されることによって感染する病気です。流行している国では蚊に刺されないように注意が必要です。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症