百日咳はどんな感染症ですか?
百日咳菌による細菌感染症です。
百日咳は百日咳菌による細菌感染症です。
患者さんの喉の中にいる百日咳菌が咳などで口や鼻から感染します。
感染力が強く、感染すると1~2週間後に症状がでます。
百日咳はどんな症状がでますか?
何回も繰り返すとても強い咳が特徴的です。
感染すると、鼻水や咳などの風邪の症状がまずでます。
その後で、何回も続く咳が出るようになります。
咳は夜寝る前などに出ることが多く、咳が収まるとヒューヒュー、ゼイゼイすることもあります。
このような特徴的な咳が1~2週間続きます。
百日咳はお薬が効きますか?
百日咳には抗生物質が効きます。
百日咳にはマクロライド系薬と呼ばれる抗生物質が良く効きます。
ただし、1週間はきちんと抗生物質を飲むことが必要になります。
百日咳はワクチンで予防できますか?
ワクチンで予防することができます。
日本では1968年から、ジフテリア、百日咳、破傷風の3種混合ワクチンが接種されましたが、死亡事故があり1975年に中断されました。
その後、改良されたワクチンが1981年から使われています。
でも、子供の時のワクチン接種だけでは十分に防ぐことができない時もあります。
百日咳はマクロライド系の抗生物質を1週間は飲んで、しっかり治療します。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症