国連のハク事務総長副報道官は8日までに、イエメンで今年に入りこれまで46万人以上がコレラ感染を疑われており、昨年1年間の38万人を大幅に上回ったと明らかにした。今年1月以降、コレラ感染疑い患者705人が死亡しており、昨年同期の75人から急増。2019年07月09日(火) 配信共同通信社
コレラはどんな感染症ですか?
コレラ菌による細菌感染症です。
コレラ毒素と呼ばれるものを作ることができるコレラ菌による感染症です。
コレラ菌はいくつかの型があり、その型がO1やO139と呼ばれる菌が感染します。
日本でもコレラの患者さんはいますか?
日本でも1年間に数十人の患者さんがいます。
日本でも1年間に数十人のコレラの患者さんがいます。
患者さんが発生した時には、お医者さんは保健所に報告しなければいけません。
主に7割の患者さんが海外旅行など外国で感染しています。
コレラはどんな症状がでますか?
多く下痢と吐き気がでます。
コレラの患者さんは軽い人から重症の人までさまざまです。
多くは水のような下痢があったり、吐き気があって嘔吐したりします。
熱や、お腹が痛くなったすることは少なく、典型的な患者さんでは「米のとぎ汁様の下痢」と呼ばれる白っぽい下痢が1日に何回もあります。
コレラは治療することができますか?
下痢をするので、点滴をして、抗生物質を使います。
コレラの患者さんは大量の下痢をするので、脱水になってしまいます。
その治療には点滴をして水分や栄養分を補います。
そして、コレラ菌に効く抗生物質を点滴します。
適切な治療を行えば死亡することはありません。
米のとぎ汁様の下痢をみたらコレラ
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症