今日の新着記事在ペルー日本大使館は25日、セルバ(熱帯雨林)地域が11月から雨期を迎えることから、蚊の繁殖が予想されるとして、ジカウイルス感染症やデング熱に注意するよう「たびレジ」を通じて在留邦人や旅行者に呼び掛けた2019年10月28日配信共同通信社
お母さん
ジカウイルスはどんなウイルスですか?
蚊にさ刺されることでジカ熱を起こすウイルスです。
前崎 先生
ジカウイルスはひとが蚊にさされることによって、ジカ熱を起こすウイルスです。
世界中では中央および南アメリカ大陸、カリブ海地域では20の国や地域で患者さんが診されます。
日本では蚊にさされてもジカ熱にはなりません。
お母さん
ジカ熱はどんな症状がでますか?
熱がでたり、発疹がでたり、節々が痛くなったりします。
前崎 先生
ジカウイルスに感染すると2週間以内に熱がでます。
それと一緒に発疹がでたり、体中の節々が痛くなってきたり、眼が充血したりします。
その他には、下痢やお腹が痛くなったりすることもあります。
ジカウイルスに感染しても症状がでるひとが少なく、多くのひとは何の症状も出ません。
お母さん
ジカウイルスで注意することは何ですか?
妊婦さん感染すると赤ちゃんに障害がでることがあります。
前崎 先生
妊婦さんがジカウイルスに感染すると生まれてくる赤ちゃんに障害がでます。
ジカウイルスが生まれる前の赤ちゃんに感染すると頭の大きさ小さくなる「小頭症」という異常がでることがあります。
その他にもギラン・バレー症候群と呼ばれる神経の病気が起こることがあります。
歩く時に障害がでたり、麻痺が起こったりします。
ここがポイント妊婦さんがジカウイルスに感染すると、生まれてくる赤ちゃんに「小頭症」という障害がでるので、注意が必要です。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症