入浴施設元支配人に有罪 レジオネラ菌集団感染

広島県三原市の入浴施設「みはらし温泉」(閉館)で2017年にレジオネラ菌の集団感染を招き、利用客1人を死亡させたなどとして、業務上過失致死傷の罪に問われた元支配人に広島地裁は1日、禁錮2年、執行猶予3年(求刑禁錮2年)の判決を言い渡した。2019年07月01日(月) 配信 共同通信社

レジオネラ菌はどんな菌ですか?

水や土の中に広く存在する菌です。

レジオネラ菌は、水や土の中に広く存在する菌です。

自然の中ではアメーバの中で生活する菌で、細胞内寄生菌と呼ばれています。

在郷軍人病として、米国で最初に発見され、その時はビルの冷却塔の中の水から感染しました。

レジオネラ菌はどのようにして感染しますか?

レジオネラ菌を含む水滴などを吸い込むことで感染します。

レジオネラ菌で汚染された水の水滴を吸い込むことで感染します。

吸い込まれたレジオネラ菌は肺炎を起こします。

大きな水滴は肺の奥まで届きませんが、霧状になった小さな水滴は肺の奥まで届いて肺炎を起こします。

レジオネラ菌はどうして集団感染するのですか?

温泉施設など多くの人が利用する場所で、霧状になったレジオネラ菌のいる水滴を吸い込むことによって集団感染します。

温泉施設や、公衆浴場などの水がレジオネラ菌で汚染され、その水滴を多くの人が吸い込むことによって感染します。

ジャグジーやシャワーなど同じ水源を利用した時には、それらの霧状の水滴を吸い込んだ人の多くが感染します。

レジオネラ菌の肺炎は何か特徴がありますか?

レジオネラ菌による肺炎は中高年の男性に多いと言われています。

レジオネラ菌による肺炎は何の病気もない、元気な人でも起こります。

40歳以上の中高年に多く、男性が女性より2~4倍多いと言われています。

他の肺炎と同じように熱がでて、咳や痰がでますが、時に意識不明になったり、何となくつじつまが合わないような話をするなど、精神症状がでることがあります。

レジオネラ菌の肺炎で命に関わることがありますか?

時に重症となって死亡することもあります。

レジオネラ菌による肺炎は時に重症となります。

今でも、5~15%の人がレジオネラ菌の肺炎で死亡するとも言われています。

レジオネラ菌は細胞内寄生菌のため、ペニシリンなどの一般的な抗生物質が効かないので、診断の遅れで重症となることもあります。

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