今日の新着記事鹿児島市は28日、同市内にある医薬品開発受託・研究会社「新日本科学」の動物実験施設で、技術員1人がサル由来のBウイルスに感染したと発表した。感染事例は世界でも50例程度で、国内での確認は初めて。サルとの直接接触などで感染するとされ、空気感染はなく、拡大の恐れはないとしている。2019年11月29日配信共同通信社
お母さん
サル由来Bウイルスはどんなウイルスですか?
ニホンザルなどのサルに生息するウイルスです。
前崎 先生
Bウイルスはニホンザルなどのサルに生息するウイルスです。
サルからヒトに感染し、感染すると神経の病気を起こすとされています。
サルに咬まれたり、引搔かれたりして感染します。
お母さん
Bウイルスに感染するとどんな症状がでますか?
最初は熱が出たり、リンパ腺が腫れたりしますが、数年後に神経の病気が出たりします。
前崎 先生
最初は、熱がでたり、リンパ腺が腫れたりする症状が出ます。
そして、数年から十数年後に神経の病気がでることがあります。
多くの場合は生命に関わるような重症の病気となることは少ないと言われています。
お母さん
ふつうのヒトもBウイルスに感染することがありますか?
ふつうのヒトが感染することはまずありません。
前崎 先生
Bウイルスはサルから感染しますから、普通のヒトが感染することはまずありません。
動物園の飼育員や、実験などでサルと接触するヒトが感染することが一般的です。
このような仕事をしているヒトはサルに咬まれたり、引搔かれたりした時には感染に注意が必要です。
ここがポイントBウイルスはサルに咬まれたり、引搔かれたりして感染します。動物園の飼育員や実験でサルを使っているヒトに起こります。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症