都は15日、都内の50代男性がマダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染したと発表した。旅行先の長崎県でマダニにかまれたのが原因とみられ、意識障害などで入院中。関東地方で患者が確認されたのは初めて。 2019年5月16日 (木)配信毎日新聞社
Q. 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はどんな感染症ですか?
A. マダニが媒介するウイルス感染症です。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はマダニが媒介するウイルス感染症です。原因となるウイルスはSFTSウイルスです。ウイルスを保有するマダニに咬まれることによって感染します。マダニの活動が活発となる春から秋にかけて患者数が発生しやすくなります。また、西日本など比較的暖かい地方に患者さんが発生することが多いとされています。
Q. 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ではどのような症状がでますか?
A. 発熱や全身倦怠感に加えて嘔吐、下痢などの症状がでます。
マダニに咬まれてから1~2週間後に高い熱が出て、体がだるくなります。その後に、下痢や吐き気などお腹の調子が悪くなることが多いと言われています。症状が重くなると、意識がなくなったり、オシッコが出なくなったり、体中の多くの大切な臓器に障害がでて、死亡することもあります。
Q. 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はどのように診断されますか?
A. マダニに咬まれた部位を確認して、抗体検査や遺伝子検査で確定します。
マダニに咬まれた部位がかぶれて、おできみたいものができます。そして、咬まれた場所の近くのリンパ腺が腫れてきます。病院に行って、血液検査をすると白血球数や血小板数が少なくなっていたり、肝機能の異常などがでてきます。確定診断のためには専門の機関でウイルス遺伝子検査や抗体検査をします。
Q. 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の予防法はありますか?
A. マダニに咬まれないようにすることがとても大切です。
マダニに咬まれないようにすることが最も大切です。春~秋にかけてはマダニが活動する時期ですので、その時に野山や草原に出かけるときは、できるだけ肌が露出しないような服を着てください。真夏はそのような服は暑くてたまらないかもしれませんが、薄手の生地でも結構ですから、マダニに咬まれやすい手足は露出しないようにしてください。
それはちょっと無理があるでしょう。その2
今回はミューちゃんのちょっと無理があるでしょうです。 奥さんの仕事用の机の上の小さなトレイの中にどうしても入ってしましたいミューちゃんです。 次男が大阪に行っていたので、いつも次男のベッドで寝てるミューちゃんが奥さんの部屋にやってきました。 そこで見つけたのが机の上の小さなトレイです。 …
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症