梅毒患者、埼玉で過去最多更新 「原因分からない」早期検査呼びかけ

今日の新着記事埼玉県内で梅毒の患者が増えている。今年の届け出数は8月30日までに300件(前年同期186件)で、すでに前年1年間(287件)を超えて過去最多を更新した。県内の保健所では無料検査を受け付けているところがあり、早く見つけて治療するよう呼びかけている。2022年09月08日配信 朝日新聞デジタル

全国的に梅毒の患者数が増加していますが、埼玉県ではすでに過去最多の患者数を更新しました。

2017年以降の埼玉県下における梅毒患者数です。2020年までは減少傾向でしたが、この2年間に患者数が増加しています。

特に若年者での梅毒の患者数が増加傾向にあります。
早期発見とともに不特定多数の性交渉を行わないなどの教育啓蒙が必要と思われます。

梅毒はどんな感染症

原因は梅毒トレポネーマとなる細菌の感染症です

梅毒は梅毒トレポネーマを原因菌とする細菌の感染症です。

梅毒トレポネ−マ(学名:
Treponema pallidum subsp. pallidum)は直径0.1~0.2 μ、長さ6~20 μの屈曲した6~14施転のらせん状の形をした細菌です。

主に性的な接触によって感染する性行為感染症の一つです。

この世に男女がいる限り。性行為感染症 梅毒。それは昔の病気ではありません。 今回は、性行為感染症を取り上げます。 性行為感染症は文字通りSe【続く】

感染しても終生免疫ができず、再度感染することもあります。

時間とともにさまざまな症状が現れます

感染すると数週間の潜伏期間を経て、最初は初期硬結や硬性下疳とよばれるおできのようなものができます。

痛みやかゆみを伴うことはありません。

その後、数週間から数か月後に梅毒トレポネーマが血液を介して全身に広がり、全身や粘膜の皮膚に発疹が現れます。

全身の皮膚にできた梅毒の皮疹。治療をしなくても自然に消褪していきます。

しかし、これらの発疹は治療をしなくても数週間から数か月で自然になくなっていきます。

全く治療をしないと、そのうちの一部に患者さんが数年から数十年後に心臓や血管に病気を起こしてきます。

今日の新着記事県内で性感染症の梅毒の感染例が急増している。全国的に感染が拡大傾向にある中、県保健・疾病対策課のまとめによると、10月11日現【続く】

梅毒の診断や治療は

梅毒トレポネーマは培養することができません。

そのため、診断は患者さんの血液中に梅毒トレポネーマの成分やカルジオリピンと呼ばれる成分に対する抗体があるか否かを調べます。

治療には抗生物質の一つであるペニシリンが有効です。

飲み薬や筋肉注射でペニシリンを投与すれば、治すことができます。

ここがポイント梅毒は梅毒トレポネーマによる細菌の感染症です。主に性的な接触によって感染する性行為感染症の一つです。治療には抗生物質の一つであるペニシリンが有効です。
RPR法TPHA法解釈
梅毒ではない
生物学的偽陽性または極めて初期の梅毒
梅毒あるいは治療後
治療後
埼玉県では2020年までは減少傾向を示していた梅毒の患者数がこの2年間で増加し、2022年はすでに過去最多の患者数となりました。

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