今日の新着記事県内で性感染症の梅毒の感染例が急増している。全国的に感染が拡大傾向にある中、県保健・疾病対策課のまとめによると、10月11日現在で県に報告があった感染者数は64人。現在の形で統計を取り始めた2006年以降、最多だった19年の年間感染者数28人の既に2倍以上となっており、専門医らは注意を呼びかけている。2020年10月18日配信毎日新聞社
お母さん
梅毒はどんな感染症ですか?
梅毒は梅毒トレポネーマと呼ばれる微生物が原因の感染症です。
前崎 先生
梅毒は梅毒トレポネーマと呼ばれる微生物が原因となります。
この梅毒トレポネーマは細菌と違って今でも試験管内で育てることができません。
性行為感染症の一つでSEXで感染する病気です、。
お母さん
梅毒はどんな症状がでますか?
性器の異常や、特有の皮膚の変化が出てきます。
前崎 先生
梅毒は感染してもすぐには症状がでなくて、数か月から数年をかけて症状が出現します。
最初は性器などに異常がでたり、特有の皮膚の病気(バラ疹)と呼ばれる皮疹がでます。
数十年の経過で、大きな血管や神経などに異常が出てくるようになります。
お母さん
梅毒は治療することができますか?
ペニシリンなどの抗生物質が有効です。
前崎 先生
梅毒はペニシリンなどの抗生物質で治療することができます。
日本人の多くは梅毒以外の病気で、抗生物質を飲む機会もあるため、進行した梅毒をみることは少なくなっています。
ただし、最近では若い人の間に梅毒が流行しているので、早期に診断して、適切な治療をすることが大切です。
ここがポイント梅毒は性行為感染症の一つです。ペニシリンなどの抗生物質が有効ですが、最近では若い人の間で流行しているので注意が必要です。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症