流そうめん”で93人食中毒 500人調査中 湧き水から「カンピロバクター」検出 豪雨で水質検査行わず(国内の話題)

今日の新着記事石川県津幡町の「大滝観光流しそうめん」で、8月中旬に発生した食中毒をめぐり、患者がこれまで93人に上ることが分かりました。保健所によりますと、流しそうめんに使用する湧き水から食中毒の原因となるカンピロバクターが検出されたということで、県は相談があったおよそ500人についても調査を進めています。2023年09月01日配信 MRO北陸放送

カンピロバクターはどんな菌か

カンピロバクター属菌は0.2 ~ 0.8μm× 0.5~ 5μm大の細いらせん(S 字)状にわん曲したグラム陰性桿菌です。

菌の一端または両端に一本の鞭毛をもって、動きます。

カンピロバクター・ジェジュニ(C. jejuni)の電子顕微鏡写真。菌の一端または両端に一本の鞭毛をもっています。(国立感染症研究所のホームページより)

カンピロバクター・ジェジュニ(C. jejuni)とカンピロバクター・コリ(C. coli)の2 菌種が食中毒を起こします。

食中毒の原因としては、サルモネラなど他の食中毒菌やノロウイルスによるものを抜いて最も多い原因菌です。

一般に、細菌性食中毒は夏に多く発生し、冬には少なくなりますが、カンピロバクターによる食中毒は5〜6月に多く、7〜8月はやや減少、再び9〜10月頃に多くなる傾向があります。(国立感染症研究所のホームページより)

カンピロバクターの感染源や感染経路は

カンピロバクター属菌は、家畜、家禽、ペット、野生動物などの腸管内に存在し、これらの動物が感染源になります。

これら動物により汚染された河川や下水などにも菌が存在します。

主な感染経路は

  1. 生または調理不十分な食肉を食べること
  2. 食肉などから二次汚染を受けた食品を食べること
  3. 未殺菌の飲料水、あるいは野生動物などにより汚染された水を飲むこと
  4. 菌を持っている動物との接触すること

とくに鶏の料理が原因となることが多く、鳥の刺身・たたき、鶏わさ・レバー刺しなど、生または半生状態で食べて感染します

また、焼き鳥、焼き肉などに十分に火が通っていないと感染することがあります。

肉以外には沢水や井戸水、あるいは簡易水道水などの消毒不備による水から感染することもあります。

カンピロバクターに感染するとどんな症状がでるか

カンピロバクター食中毒の潜伏期間は、一般に2~ 5 日と他の細菌性食中毒の場合に比べて長く、平均2 ~ 3 日です。

症状としては、下痢、腹痛、発熱、頭痛、嘔吐などの症状がでます。

合併症として敗血症、菌血症、髄膜炎を起こすことがまれにあります。

腸炎の1 ~ 3 週後に手足の筋力低下、歩行困難などの症状とするギラン・バレー症候群を起こすことがあります。

ここがポイントカンピロバクターは主に鶏肉から感染する食中毒の原因ですが、時に菌で汚染された井戸水や沢の水などを飲むことによって食中毒を起こします。

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