今日の新着記事世界保健機関(WHO)は4日、蚊が媒介する感染症のマラリアによる死者が、2018年に世界で40万5千人に上ったとの報告書を発表した。減少傾向は続いているが、死者数が約4分の1減った10~15年の5年間に比べ、その後の3年間の減少幅は約1割にとどまっており、さらなる対策を求めている。2019年12月04日配信共同通信社
お母さん
マラリアはどんな感染症ですか?
蚊に刺されることによってマラリア原虫が感染する病気です。
前崎 先生
マラリアはマラリア原虫による感染症です。
マラリア原虫は蚊に刺されることによってヒトに感染します。
世界で最も患者数が多い感染症の一つです。
お母さん
マラリアは世界中でありますか?
主に熱帯から亜熱帯の地域で起こります。
前崎 先生
マラリアは主に熱帯から亜熱帯の地域でみられる感染症です。
これらの地域ではマラリア原虫を運んでくるハマダラカと呼ばれる蚊が生息しています。
日本で発生するマラリアの患者さんはいませんが、外国に行ってからマラリアに感染する日本人はいます。
お母さん
マラリアはお薬で治りますか?
マラリア原虫に有効なお薬を使えば治療できます。
前崎 先生
マラリアはマラリア原虫に有効なお薬を使えば治療することができます。
ただし、最近世界中で流行しているマラリアはお薬が効きにくいマラリア原虫が多くなってきているので、注意が必要です。
一部のマラリアはお薬を飲むことによって感染を防ぐことができますから、流行地域に行くときにはお薬を飲むことも大切です。
ここがポイントマラリアは世界中で最も患者数が多い感染症の一つです。蚊に刺されることによってマラリア原虫が感染する病気です。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症