マラリアで40万9千人死亡 減少傾向もコロナ影響懸念

今日の新着記事世界保健機関(WHO)は30日、蚊が媒介する感染症のマラリアによる死者が、2019年に世界全体で推計40万9千人に上ったとの報告書を発表した。2000年に73万6千人だった死者数は年々減少が続くが、新型コロナウイルスの感染拡大で、医療機関のマラリア治療態勢が阻害される懸念も出ている。最悪の場合、20年には死者が10万人増える可能性があるとして警戒を呼び掛けている。2020年11月30日配信 共同通信社

お母さん
お母さん
マラリアをどんな感染症ですか?
蚊に刺されることによってマラリア原虫が感染する病気です。
前崎 先生
前崎 先生

マラリアは人が蚊に刺されることによって、マラリア原虫が感染する病気です。

マラリア原虫にはいくつかの種類がありますが、いま世界中で最も多いのは熱帯熱マラリアです。

熱帯熱マラリアは重症化しやすく、死亡率も高いマラリアと言われています。

お母さん
お母さん
日本でもマラリアの患者さんは発生しますか?
マラリア原虫を媒介する蚊は日本にもいますが、患者さんは発生していません。
前崎 先生
前崎 先生

日本で診断されるマラリアの患者さんは、すべて海外で蚊にさされて感染した患者さんです。

マラリアは赤道周辺の熱帯から亜熱帯の国々で患者さんが発生しています。アフリカ、東南アジア、中南米など広く世界中に患者さんは発生しています。

これらの国に仕事や観光で訪問して、その時に蚊に刺されて感染した患者さんが帰国して診断されます。

お母さん
お母さん
マラリアに有効なお薬はありますか?
抗マラリア薬が有効です。
前崎 先生
前崎 先生

マラリアには抗マラリア薬が有効です。

経口薬や注射薬などいくつかの種類のマラリアのお薬があります。

ただし、いま最も多い熱帯熱マラリアの中にはこれらの抗マラリア薬が無効なものも多く、注意が必要です。

ここがポイントマラリアは海外で蚊に刺されることによって、マラリア原虫が感染する病気です。いま最も多い、熱帯熱マラリアは重症になりやすく、また抗マラリア薬も効きにくいので注意が必要です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする