線ペストはどんな感染症ですか?
ペスト菌による細菌感染症です。
腺ペストはペスト菌による細菌感染症です。
多くの場合は、ネズミに付いたダニから人に感染します。
アフリカの一部の国では今でもみられる感染症です。
腺ペストはどのような症状がでますか?
ペスト菌に感染すると熱がでて、リンパ腺が腫れます。
ペスト菌に感染すると高い熱がでます。
それから数日すると体中のリンパ腺が腫れてきます。
この時期が腺ペストと呼ばれます。
治療しないでおくと、ペスト菌が肺に感染して肺ペストになります。
腺ペストは治療することができるのですか?
抗生物質が効きます。
細菌感染症ですから、抗生物質が効きます。
日本では主に結核の治療に使うストレプトマイシンが有効です。
腺ペストの時期であれば、ストレプトマイシンを注射すれば、すぐに良くなります。
日本にも腺ペストの患者さんはいますか?
日本では患者さんは発生していません。
ペストは日本では特殊な感染症にしていされています。
ペストの患者さんは日本では発生していませんが、もし発生したら特殊な設備のある病院でしか治療できません。
日本では患者さんがいない感染症ですが、世界中では今でも1年間に数千人の患者さんが発生しています。
ペストは日本で発生したら、特別な設備のある病院でしか治療できません。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症