犬や猫にまつわる感染症

可愛い犬や猫。でも、きちんと付き合って感染症には注意を

犬や猫が付いた感染症は意外と少ないです。

今月は、私たちのペットとして人の身近にいる。犬や猫が関係する感染症の話題を取り上げます。

とは言っても、犬や猫が病名に付いた感染症は意外に少ないです。犬では「狂犬病」が最も有名で、猫では「猫ひっかき病」が皆さんも良く知っている病気と思います。

狂犬病は日本では法律で飼い犬に対する予防接種が義務づけられています。私の犬も先日、保健所に登録して鑑札をもらって首輪に付けています。

日本ではこの法律によって、国内での狂犬病の発生はほぼゼロになりました。ただし、今でも外国で犬に咬まれて、帰国してから狂犬病を発症する例がごくまれにあります。

外国ではいまだに多くの犬が狂犬病のウイルスをもってので、外国で犬に咬まれたときには適切な対処をしないと大変なことになります。

もちろん、予防接種がなかったころは、狂犬病はとても怖い病気でした。今でも狂犬病ウイルスをもった犬に咬まれて、なんの処置もしないと死亡します。

先日、最も厳格なイスラム教で知られるサウジアラビアに行ったときに驚いたのですが、犬の散歩をしている人は誰もいませんでした。

イスラム教では、猫は尊ばれますが、犬は忌み嫌われる動物なのです。これはおそらく、狂犬病に罹ることを恐れた教えなのかもしれません。

猫はその点、安全な動物と思われていたと思われます。確かにペルシャ猫など今でも高級な猫ですが、きっと猫は可愛がられていたのでしょう。

イスラム教の教えは実学的なことが多く、豚肉を食べないことも、寄生虫や食中毒の原因となるからという理由も一つあるのではないかと思います。

では、今月は犬と猫にまつわる感染症のお話しをすることにします。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする