今日の新着記事天然痘を予防する種痘を実施した証明書2枚が岡山県美咲町の民家で保管されていることが分かった。明治8(1875)年4月3日の日付があり、明治政府が種痘規則を定め、全国に広く知らせた直後の史料とみられる。2019年12月25日配信山陽新聞
サラリーマン
種痘はどんなものですか?
天然痘のワクチンのことです。
前崎 先生
種痘は天然痘のワクチンのことです。
天然痘は現在では撲滅された感染症ですが、種痘ができるまでは世界中で患者がいました。
歴史上の人物でも、伊達政宗、徳川家光、高杉晋作などは天然痘に感染していたとされています。
サラリーマン
種痘はどんなワクチンですか?
牛の天然痘から作られた生ワクチンです。
前崎 先生
牛の天然痘である牛痘から作られたワクチンです。
ワクチンのパイオニアと呼ばれるジェンナーが牛の天然痘から作りました。
1800年の前半にヨーロッパから世界中に広がりました。
サラリーマン
日本ではいつごろから種痘が行われていましたか?
江戸時代になって日本でも種痘が行われるようになりました。
前崎 先生
日本では1849年に長崎から全国に種痘が広がりました。
中でも、楢林宗建という医師によって全国に普及していきました。
1958年には天然痘根絶計画がなされ、種痘の集団接種が行われています。
ここがポイント種痘は天然痘のワクチンのことで、江戸時代に日本全国に普及しました。現在ではその成果で天然痘は撲滅されました。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症