今日の新着記事厚生労働省は10日までに、異なる種類のワクチンを続けて打つ場合に間隔を数日以上空けるよう定めていた制限を、10月から一部を除いて撤廃する方針を決めた。安全性や効果に影響が出ないことが分かったためで、接種機会の多い乳幼児のスケジュールが組みやすくなる。2020年1月14日 配信共同通信社
お母さん
ワクチンにはどんな種類がありますか?
生ワクチンと不活化ワクチンがあります。
前崎 先生
ワクチンはヒトの体の免疫反応を利用して感染症を予防したり、病気になることを抑える働きをします。
ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがあります。
生ワクチンには麻しん、風疹、ロタウイルスなどのワクチンがあり、不活化ワクチンには3種混合ワクチン、肺炎球菌、インフルエンザなどのワクチンがあります。
お母さん
生ワクチンはどんな特徴がありますか?
ワクチンによって接種された病原体がヒトの体の中で増えることができます。
前崎 先生
生ワクチンは接種された病原体がヒトの体の中で増えることができます。
病原性を弱めたり、毒素の力を弱めて病原体をワクチンとして使います。
1回のワクチンの接種で、効果が長く続くことは良い点ですが、ときに感染してしまうことがあります。
お母さん
不活化ワクチンはどんな特徴がありますか?
ワクチンを接種しても病原体がヒトの体の中で増えることはありません。
前崎 先生
不活化ワクチンでは、増えることのできない病原体や、病原体の一部の成分をワクチンとして利用します。
病原体はヒトの体の中で増えることは決してありません。
ただし、効果の持続時間が短いので、何回もワクチンを接種しなければいけない欠点があります。
ここがポイントワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがあり、それぞれに利点と欠点があります。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症