血液のがん「成人T細胞白血病(ATL)」の原因ウイルスに新たに感染した男性が、九州と沖縄では大幅に増えていたことが17日、日本赤十字社などの調査で分かった。2010~16年の感染男性は直前調査の約2倍だった。厚生労働省の会合で同日報告された。 2019年5月20日 (月)配信共同通信社
Q. 成人T細胞白血病(ATL)はどんな病気ですか?
A. ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-1)の感染による白血病の1種です。
成人T細胞白血病(ATL)はヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I)が、ヒトのT細胞に感染し、それが原因で白血病やリンパ腫など血液の病気を起こします。
Q. ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I)はどんなウイルスですか?
A. レトロウイルスの1種で、世界でも限られた地域で見られます。
HTLV-Iは世界でも、日本、中南米、中央アフリカ、中東など限られた地域で見られます。日本以外の東アジアの国で見られることはまれです。日本でも患者さんは、西南日本の沿岸地域出身の方に多く見られます。また、男性より女性に多く、30歳以下の患者さんはまれで、60歳以上の方に多く見られます。
Q. HTLV-Iウイルスはどのようにして感染しますか?
A. 母乳によって感染する母児感染、性交渉による感染、輸血による感染があります。
母乳による感染は、HTLV-Iに感染したお母さんの母乳を赤ちゃんが飲むことによって感染します。そのため、HTLV-I感染の多発する地域では、妊婦さんの血液検査を行って、もし感染が判った場合は、ミルクなどの人工栄養にすることによって感染を防ぐことができます。また、献血の時にも、HTLV-Iの感染の有無が調べられますので、現在では献血による感染も防ぐことができますが、性交渉による感染は未然に防ぐことができません。
新しいお友達です。
ハルくんの新しいお友達です。 おそらく3人目になります。前回、お友達の値段を1,000円と言いましたが、間違えで4,00円弱でした。 新しいお友達が来たら、早速ハルくんはいつものように市川ハル蔵のブルンブルンを始めました。 でも、今度のお友達はこれまでのお友達と違って、何となく丈夫そうです。ハルくんの手荒い歓迎にもびくともしないで耐えています。 …
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症