今日の新着記事医薬品製造販売のKMバイオロジクス(熊本市)は、デング熱に対するワクチンの臨床試験(治験)の結果を発表した。既存のワクチンは複数回の接種が必要だが、1回の接種で効果が確認されたとしている。2021年3月15日配信熊本日日新聞
サラリーマン
デング熱はどんな感染症ですか?
デングウイルスによるウイルス感染症です。
前崎 先生
デング熱はデングウイルスによるウイルス感染症です。
人が蚊に刺されることによって、デングウイルスが感染して、デング熱が発症します。
日本で発生するデング熱の多くは海外で感染して、帰国してから発症する患者さんです。
サラリーマン
デング熱はどんな症状がでますか?
高い熱がでたり、発疹がでたりします。
前崎 先生
デング熱は感染すると高い熱がでます。
その後で、体中に発疹がでたり、目が充血したりします。
多くの患者さんは数日で自然に治りますが、ごく一部の患者さんは重症のデング出血熱と呼ばれる病気になり、死亡することもあります。
サラリーマン
デング熱に有効なお薬はありますか?
現時点では有効なお薬はありません。
前崎 先生
デング熱には有効なお薬は現時点ではありません。
そのため、治療には解熱薬や鎮痛薬などの対症療法を行います。
現在、デングウイルスに有効なワクチンが開発中で、今後はデング熱の流行地域に訪れる前に接種することが勧められます。
ここがポイントデング熱は蚊に咬まれることによって感染するウイルス感染症です。現時点ではデング熱に有効な薬はありませんが、デングウイルスに有効なワクチンが開発中で、今後は流行地域に行く前に接種することが勧められます。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症