米FDA、オミクロン株対応ワクチン2種類に緊急使用許可

今日の新着記事米食品医薬品局(FDA)は31日、オミクロン株に対応した新型コロナウイルスワクチン2種類について、ブースター接種として緊急使用許可を出した。接種対象はファイザー製が12歳以上、モデルナ製が18歳以上で、近く米国内での接種が始まる見通しとなった。2022年09月01日配信 朝日新聞社

モデルナのmRNA-1273.214ワクチン

モデルナのmRNA-1273.214には従来の新型コロナウイルスとオミクロン株に対するmRNAがそれぞれ25μg含まれている2価のワクチンです。

今日の新着記事英国の医薬品規制当局は15日、オミクロン株に対応した新型コロナウイルス2価ワクチンを成人向けのブースター接種(追加接種)として【続く】

3回目までに従来のmRNA-1273を接種した人に4回目はmRNA-1273と新しい2価のmRNA-1273.214を接種した際に、接種前と29日後のオミクロン株に対する中和抗体を測定しました。

オミクロン株に対応した2価のワクチンを接種した人では、これまでの感染した人でも、感染しなかった人でも抗体の量が増えることが判りました。

その結果、新型コロナウイルスにこれまでに感染していない人では、従来のワクチンの4回接種群では抗体が4.4倍増えたのに対して、mRNA-1273.214接種群では8倍多くなりました。

このように新しい2価のワクチンはオミクロン株にもある程度の効果があるようです。

では、ワクチンの安全性はどうでしょうか。

オミクロン株に対応した2価のワクチンを接種した人の発熱などの全身性あるいは接種部位の痛みなどの局所の副反応はこれまでのワクチンをほぼ同じであることが判りました。

この臨床試験の結果では、発熱や全身倦怠感などの全身的な副反応も、接種部位の痛みなどの局所の副反応もいづれも従来のワクチンとほぼ同じであったとされています。

ファイザーのオミクロン株対応ワクチン

モデルナと同じくファイザーもオミクロン株に対応したワクチンを開発してきました。

そのワクチンを使って従来のワクチンの3回接種した人に4回目の接種を行いました。

その結果、オミクロン株BA.1に対する中和抗体が増えることが判りました。

現在、日本で流行しているオミクロン株BA.5に対する中和抗体はBA.1に比べると少ないものの同じように増えることが判りました。

今日の新着記事世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は20日の記者会見で、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「BA・5」について「これ【続く】
ここがポイントオミクロン株に対応した新しい新型コロナウイルスワクチンが欧米で承認され、実際に接種が始まろうとしています。わが国でも9月中をめどに接種が開始される予定です。

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