京都市は25日、市内の幼稚園の昼食で提供された玉子サンドを食べ、園児ら72人が嘔吐(おうと)や下痢など食中毒の症状を訴え、患者9人の便から黄色ブドウ球菌を検出したと発表した。重症者はいないとしている。2019年6月26日 (水)配信共同通信社
黄色ブドウ球菌はどんな菌ですか。?
顕微鏡で見ると青く染まる、丸い菌です。
黄色ブドウ球菌はグラム陽性球菌に分類される細菌です。特殊な染色液で染めると青く染まる、丸い形をした菌を顕微鏡で見ることができます。
名前には黄色とありますが、決して黄色い菌ではありません。
それと、丸い菌がまるでブドウの房のように集まって見えるので、ブドウ球菌という名前がついてます。
黄色ブドウ球菌はどこにいるのですか?
私たちの皮膚などの普通にいる菌です。
黄色ブドウ球菌はふつうに私たちの皮膚などにいる菌で、人の常在菌です。
そのため、手のひらなどには普通にいる菌で、そこにいても何の病気も起こしません。
どうして食中毒を起こすのですか?
菌のもつ毒素が原因で食中毒が起きます。
黄色ブドウ球菌が持っている毒素が原因で食中毒が起きます。
この毒素はエンテロトキシンと呼ばれています。
この毒素が付いた食べ物を食べることによって食中毒が起こります。
黄色ブドウ球菌の食中毒はどんな特徴がありますか?
食べたらすぐに症状がでることが特徴です。
黄色ブドウ球菌の食中毒は毒素が原因ですから、食べたらすぐに症状がでます。
食べてから早いときは1時間くらいで、吐き気やお腹が痛くなってきます。
普通なら、何もしないで24時間以内には症状は治まります。
毎日、美味しく頂いています。ごちそうさまです。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症