ハイチでコレラ感染急拡大、数日間で倍に

今日の新着記事カリブ海(Caribbean Sea)の島国ハイチの保健・人口省は25日、国内でコレラの感染が急拡大し、23日時点で疑い症例が1972例、死亡例が41例となったと明らかにした。19日時点では疑い症例が964例、死亡例は33例だった。2022年10月26日配信 朝日新聞デジタル

コレラはどんな感染症か復習します

コレラに関してはこれまでに何度か取り上げていますが、ポイントを再度確認します。

コレラはコレラ菌による細菌感染症です。

今日の新着記事シリア保健省は26日、国内の複数の地域で先月以降コレラ感染が報告され、これまでに29人が死亡したと明らかにした。感染確認は33【続く】

コレラ菌で汚染された水や食べ物を口から接種することによって感染します。

感染した菌は人の体の中で増えて、最終的には菌が作り出す毒素によって病気が起きます。

世界中ではアフリカ、アジア、中南米の一部の地域で流行しています。

コレラの発生が多い国はインド、バングラディシュなどの南アジア諸国、アフリカ諸国と中東の一部の国々です。また、カリブ海の国々でも患者の発生が報告されています。

今日の新着記事 国連のハク事務総長副報道官は8日までに、イエメンで今年に入りこれまで46万人以上がコレラ感染を疑われており、昨年1年間の38【続く】

わが国におけるコレラの発生状況

コレラは3類感染症として、診断した医師は保健所にその情報を届けなくてはなりません。

2018年から2022年までの4年間に日本におけるコレラの発生報告は全くありません。

今は海外旅行に行けませんが、輸入感染症 以前は輸入感染症の代表格でした。コレラと赤痢 今は新型コロナウイルスの影響で気軽には海外旅行に行けま【続く】

では、いくつか日本で発生したコレラの状況をみてみます。

2008年6月、33歳の女性

2008年の6月に大阪府堺市に住む、33歳の女性が激しい水様性下痢および嘔吐、さらに脱水、血圧低下などぼ症状を認め、夜間に市内の病院を受診しました。

翌日に検査した便からコレラ菌が検出され、入院後は抗生物質の治療によって回復しました。

患者さんに聞き取りをした結果、居酒屋で友人と刺身、ウニ、にぎり寿司を食べ、また自宅でとろサーモンすり身生食用真空パックを食べていましたが、原因となる食材はわかりませんでした。

飲食店を原因施設とするコレラ集団発生事例

2008年4月、埼玉県内に住む60歳代の男性が激しい下痢で脱水症状を起こして入院しました。

その患者の便からコレラ菌が検出されました。

患者に聞き取りをした結果、飲食店Sで調製された弁当を食べたことが判かりました。

その後、同じ弁当を食べた211人の便を検査した結果、8人からコレラ菌が検出され、集団発生を思われました。

ここがポイントこのように2018年から2022年までは日本国内でコレラの発生はありませんが、諸外国では時折大流行がみられるためこれらの国々に行った際には十分に注意をすることが大切です。

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