緑膿菌はどんな菌ですか?
水や土の中など身の回りにいる菌です。
緑膿菌は水や土の中など私たちの身の回りにいる菌です。
緑色の色素を作りだす菌のため、緑膿菌と呼ばれています。
健康な人に感染してもそれほど問題はありませんが、体が弱っている人に感染すると病気を起こします。
緑膿菌はどんな病気を起こしますか?
緑膿菌はさまざまな病気を起こします。
緑膿菌が感染するとさまざまな病気を起こします。
慢性の気管支炎の原因となって、咳や痰が長く続いたりします。
尿路に感染すると、膀胱炎や腎臓の感染症を起こします。
さらに血液の中に感染すると、重症の敗血症を起こします。
緑膿菌はお薬で治りますか?
抗生物質で治療することができます。
緑膿菌は抗生物質で治療することができます。
ただし、緑膿菌はどちらかというと抗生物質が効きにくい菌です。
さらに、緑膿菌は自分の周りにねばねばしたものを作って、抗生物質がさらに効きにくくしてしまいます。
お薬の効きにくい緑膿菌が増えているのですか?
薬の効きにくい緑膿菌が病院の中で増えてきています。
もともとお薬が効きにくい緑膿菌に、さらに薬が効かなくなった菌が増えています。
このような薬の効かない緑膿菌はとくに病院の中で増えてきています。
そして、院内感染を起こして、時には患者さんの命を脅かしています。
お薬の効かない緑膿菌が広がらないようにすることが大切です。
抗生物質が効きにくい緑膿菌がっ病院の中で増えてきています。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症