5~11歳向けも治験開始 塩野義、コロナワクチン

今日の新着記事塩野義製薬は19日、開発中の新型コロナウイルス感染症ワクチンについて、5~11歳を対象にした臨床試験(治験)を開始したと発表した。国内では米ファイザー製のワクチン接種が5~11歳向けに特例承認されており、小児向け選択肢の一つとして承認を目指す。2022年7月20日配信共同通信社
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ファイザーのワクチンにおける5~11歳への有効性

ファイザーのワクチンの5~11歳への臨床試験が海外で実施され、デルタ株などの従来株への発症予防効果が90.7%であったことが報告されています。

接種するワクチンの量は大人の1/3となる10μgを2回接種します。

接種後の中和抗体は大人と同じ30μgを接種した16~25歳とほぼ同じでした。

ただこの結果はオミクロン株以前のものでした。

オミクロン株流行時の5~11歳の救急外来受診を予防する効果がワクチン接種によって51%と報告されています。

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また、米国の研究では、無症状者も含めた感染予防効果が31%あり、入院を予防効果も68%あったと報告されています。

この研究ではファイザーのワクチンを打った人のグループでは、偽のワクチンを打った人のグループに比べて90%以上も発症した人が少なかったことを示しました。

しかし、発症予防効果は、2022年1月初旬には48%だったのが徐々に低下し、1月下旬には12%まで低下しました。

この短期間での発症予防効果が弱くなった原因は接種量が少ないことが影響している可能性が考えられています。

5~11歳の子どもにおけるワクチンの安全性

海外の5~11歳の臨床試験における副反応は成人より少なくなっています

主な副反応である38℃以上の発熱が1回目7.9%、2回目13.4%でした。

ワクチンの副反応としては発熱や倦怠感、頭痛などが多くありましたが、偽のワクチンを打った人と比べてもとても多いわけではありませんでした。

また、ワクチン接種後に登校ができなかった子供は1回目7.9%、2回目10.9%でした。

このことはインフルエンザワクチンなどより少し高い数字になっています。

日本での調査でも副反応は成人に比べて低い頻度でしたが、対象者数が少ないので何とも言えません。

組み換えタンパクワクチンとは

組み換えタンパクワクチンは新型コロナウイルスの表面にあるスパイクタンパク質の遺伝子をもとに作られた組換えタンパク質を抗原として使います。

mRNAワクチンは遺伝子ですが、組み換えタンパクはタンパク質を小さな粒子の中に入れて人に投与します。

組換えタンパクワクチンは不活化ワクチンの一種であり、日本においても、B型肝炎ウイルスワクチンなどすでに他のワクチンに使われています。

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新型コロナウイルスのワクチンとしては武田社のワクチン(ノババックス)が日本でも使えるようになりました。

ここがポイント組み換えタンパク質の新型コロナワクチンの5~11歳までを対象として臨床試験が始まりました。これまでファイザーのmRNAワクチンでは小児での有効性と安全性が報告されています。

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