

新型コロナウイルスは会話や咳などで感染する飛沫感染が主な感染経路ですが、
マスクをつけることによって、その飛沫が相手に感染するリスクを下げることができます。
それだけでなく、マスクをつけることによって、感染している人の飛沫から身を守ることもできます。


新型コロナウイルスは症状がでる48時間前から人の身体の中で増えてきます。
そのため、症状がでる前から人に感染させることになります。
また、症状が全くない人でも、熱や咳などの症状が強い人でもウイルスが消えてしますまでの時間はほとんど同じです。
そのため、全く症状が出ない人でもほかの人に感染させてしまうことが十分にあります。


全く症状がない人からも新型コロナウイルスは感染するため、熱や咳なのがないから安心とは言えません。
そのため、新型コロナウイルスに感染しないためには、食事をするときなどを除いて、いつもマスクをつけておくことが必要となります。
さらに、この飛沫による新型コロナウイルスの感染は、約2m以上の間隔をとっていれば感染しない考えていいと思います。
マスクと人との距離をちることが、新型コロナウイルスに感染しないためにはとても大切なことです。

埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症