夏の大会は蚊の活動期と重なり、海外から感染者が訪れた場合、刺した蚊がウイルスを広める恐れがあるため。
2019年09月02日配信共同通信社
デング熱はどんな感染症ですか?
デングウイルスによるウイルス感染症です。
デング熱はデングウイルスの感染症です。
世界では熱帯から亜熱帯地方に多く、特に東南アジア、南アジア、中南米でたくさんの患者さんが発生します。
世界では年間数千万人の患者さんが発生すると言われています。
デングウイルスはどうやって感染するのですか?
ヒトが蚊に刺されることで感染します。
デングウイルスはヒトが蚊に刺されることによって感染します。
デングウイルスがいるヒトの血液を蚊が吸い込み、その蚊がまた別のヒトを刺すことによって感染していきます。
デングウイルスを媒介する蚊はネッタイシマサやヒトスジシマカなどの蚊です。
なぜ、オリンピックの時にデング熱に注意が必要なのですか?
外国から来た人の血液の中のウイルスを蚊が吸い込んで、感染が広がっていきます。
デング熱はもともと日本にはない病気です。
外国から来た人(特にデング熱が流行している国)の血液の中にはデングウイルスがいます。
その人の血液を日本にいる蚊が吸い込み、近くの人を刺してウイルスが感染します。
特にたくさんの人が集まるところで、ウイルスも持った蚊がたくさんの人を刺せば、大流行する危険があります。
オリンピックの時にデングウイルスが外国から来た人によって日本に持ち込まれることがあります。注意が必要です。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症