2019年9月25日配信読売新聞
RSウイルスはどんなウイルスですか?
小さな子供に感染し、気管支炎を起こします。
RSウイルスは人が唯一の感染源になります。
日本では、秋の終わりから春の初めにかけて流行します。
感染は1歳未満の赤ちゃんに半数、2歳までにほぼ100%が感染します。
RSウイルスはどうやって感染しますか?
咳やくしゃみから感染することもありますが、多くはウイルスに触ることで感染します。
RSウイルスはああ咳やくしゃみで感染することもありますが、多くはウイルスが手に付いて感染します。
手に付いたウイルスは鼻から感染して、次第に肺の奥に感染していきます。
そのため、RSウイルスに感染すると、気管支炎がおきます。
RSウイルスに感染するとどんな症状がでますか?
最初は風邪のような症状から次第に咳が強くなります。
RSウイルスに感染すると、最初は熱や鼻水など風邪のような症状がでます。
その後で、咳が強くなったり、ゼイゼイしたり、呼吸が荒くなったりします。
小さい赤ちゃんでは、機嫌が悪くなったり、おっはいを吸わなくなったりします。
RSウイルスで注意することはありますか?
未熟児や生まれながら肺や心臓に病気がある赤ちゃんでは重症になることがあります。
RSウイルスが感染すると、未熟児や生まれつき肺や心臓に病気がある赤ちゃんでは重症となることがあります。
そのような赤ちゃんには10月から翌年の3月まで、月に1回、RSウイルスに感染したいように予防の注射をします。
埼玉医科大学 感染症科・感染制御科 教授
医学博士
長崎大学医学部を卒業後、呼吸器内科、感染症内科で臨床および研究に従事。現在は埼玉医科大学病院で感染症の診療と院内感染対策を主な業務とし、学生や研修医の教育も行う。日本感染症学会の理事や厚生労働省の審議会などの役職も務める。
専門は内科学、感染症学、感染制御学、呼吸器感染症