抗生物質の6割、効果ない風邪などに処方 自治医大調査

今日の新着記事国内の外来診療で出された抗菌薬(抗生物質)の6割近くが、効果がない風邪などウイルス性の感染症への不必要な処方だったことが、自治医科大などの研究チームの調査でわかった。75%は専門医らが推奨していない薬だった。抗菌薬の不適切な使い方は薬剤耐性菌が生じる原因になるため、研究チームは適正な使い方を呼びかけている。2020年01月03日配信 朝日新聞社
サラリーマン
サラリーマン
どうして風邪に抗生物質は効かないのですか?
風邪はウイルスの感染だからです。
前崎 先生
前崎 先生

抗生物質は細菌を殺したり、増えたりすることを抑える薬です。

でも、風邪はウイルスの感染症です。

そのため、風邪に抗生物質は効かないことになります。

サラリーマン
サラリーマン
どうして風邪に抗生物質は処方されるのですか?
風邪の後に肺炎などに罹りやすくなるからです。
前崎 先生
前崎 先生

風邪をひくと、食欲などが落ちて免疫力が下がることがあります。

特に高齢者では数日間食事が十分でないと免疫力が落ちてしまいます。

そのため、細菌の感染症である肺炎などに罹りやすくなります。

抗生物質はこの肺炎にならないように処方されることがあります。

サラリーマン
サラリーマン
風邪に抗生物質が処方されるとなにがいけないのですか?
抗生物質が効きにくい耐性菌が生まれます。
前崎 先生
前崎 先生

風邪に抗生物質が処方されると、抗生物質が効きにくい耐性菌が生まれます。

そのような耐性菌が感染すると治りにくくなってしまいます。

そればかりでなく、本来は必要ない抗生物質が処方されることによって、副作用がでることもあります。

ここがポイント風邪に抗生物質は効かないばかりでなく、抗生物質が効きにくい耐性菌を作ってしまいます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする